「好きなことをしてください」一般の精神科に通院中

息子に単刀直入に聞いてみました。

「おーたはさ、最近まぁ、チックもだいぶ落ち着いてて調子いいじゃん？
自分的にはさ、そうなれていったのって、何が一番のきっかけっていうか、
こういうおかげじゃない？みたいのって、どう思う？」

「ん～。。。」

「やっぱ、カードショップ行くようになったからじゃない？」

「なんだかんださ、あそこに行ってなかったら、プログラミングにも行ってみようと思えなかったと思うし、爪をきれいにしようと思ったのだってさ？カードがきっかけだし。

(おーたは爪噛みもあり、爪がボロボロでひどかった)

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もし、カードショップに行くようになってなかったら、もっとひきこもってたと思うよ」

なるほど…

おーたが、「わかんない」って言わないで、こんな風にちゃんと考えて話してくれること自体、劇的変化。
前は、すぐに「わかんない」って言ってた。

考えるのがめんどくさい時もあれば、考えたことを、伝えることが難しいというか、めんどくさいというか。

で、「わかんない」で片づけることが多かった。

病院の先生が、いつも

「まずは、楽しいと思えることをしてください」

って言ってくれてたけど、やっぱり大事なんだなぁって、
本人の中でも、好きなことを楽しくできてることが自分の為になってるって思えてるんだなぁって、改めて確認できた。

もちろん、そうなれるように、薬でサポートをしている訳ですが。
インチュニブはおーたと相性が良さそうです。

おーたが通っているのは、小児ではなく、一般の精神科です。
児童精神科を受診することができず、チック症状はピークで、ほんっっっっとに困り果ててるときに、友達が紹介してくれました。

 （→チック症状が爆発したわけ）

困っている友人がいるって相談してみたら、

「児童精神科との一番の違いは、詳しい検査をすることが出来ないことです。
でも、児童精神科で検査を受けた方が良いかの判断をしてあげることはできるし、とてもお困りでしょうから、良かったらまずはうちで診察してみましょうか。

息子さんも大変でしょうけど、お母さんも心配です。」

って言ってくれたよ。って。
もこもこころは大丈夫？？

って、友達が連絡くれて。

嬉しかった。

ホントに途方に暮れていたし、小児ではないにしても、専門の知識のある先生に診てもらえるという安心感と、そして

「お母さんが心配です」

と言ってくれた、その一言が、すごく嬉しかった。

友達や周囲には

「長い目で見ていこうって、腹くくったから。大丈夫！」

って、いつも言ってたけど、実際のところ、

何をどうしていけばいいのか、何がおーたのためで、何がNGなのか、
かける言葉一つさえ、どうしていいのか分からなかったから。

「一人で死なないで」騒動の後も、死にたいって泣くことなんて何度もあったし。

（→「死にたいって泣く息子にかけた言葉」）

私自身、聴覚が過敏なところがあるので、本当は、おーたの音声チックが突き刺さって、耳をふさぎたくなるほど辛かったし。

「いいかげんにして！！！！！！！！！」

って、叫んでしまいそうになることも、何度もあったし。

母親のくせにって、母親だから、耐えなきゃって。
おーたには何の罪もないんだからって。

神経すり減っていくばかりだったし。

友達からの電話は、涙が出るほど嬉しかった。

始めての診察の時、先生は、チック症状のメカニズムについて詳しく教えてくれた。
そして、先生の話を聞くのは面白かった。

「なるほど～！」って、正しい知識や、自分の経験を踏まえた話や、すごくわかりやすくて。

先生を信頼して、そのまま治療を受けることになった。

本当は、早い段階で詳しい検査をしてもらった方が良かったのかもしれない。

「児童精神科を紹介してください！」って言うべきだったのかもしれない。

遠回りしたのかもしれない。

でも、これで良かったんだと思ってる。

そうじゃないと出会えなかったことが色々あるって、すごく思うし、多分ここのクリニックじゃなかったら、自分自身がこんなにおーたに素直になれなかった気がするから。

おかげで、おーたに信頼してもらえるようになった気がするから。

いつの間にか、おーたとは、一緒にカウンセリング受ける同志？みたいな感じ

だと、母は勝手に思っている(笑)