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「死にたい」と泣く息子にかけた言葉【体験談】

死にたいと泣く息子にかけた言葉

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大切な子どもに「死にたい」と言われたら……

あなたならどんな言葉をかけますか?

私がとっさに選んだ言葉は

ひとりで死なないで

でした。

目次

「死にたい」と泣く息子にかけた言葉

 →『チック症状【体験談】息子の症状悪化のきっかけ』

チック症状が爆発してから、ゲームをしている時だけが息子おーたの落ち着ける時間だった。
プレーステーションvitaに集中している間だけは、チック症状は軽減し、意識せずにいられるようだった。

そして、私にとっても、ほっとできる時間だった。



夜は、睡眠不足との闘いだった。




「んあッ!」

「ひょぉ~ッ」




大きな声が出て、首が傾き、眠たいのに眠れない。
イライラして、痛くて、おいおい泣く。



夫と娘を寝不足にする訳にはいかないので、息子と私は一階で眠ることにした。
リビングに布団を敷き、息子が眠れるまで、映画を観たり、それでも寝付けない時は、音楽を聴いたり。




(運命だとか未来とかって言葉が
         どれだけ手を………
         
                        

 ………生きぬいていこう)

『君の名は。』


あの頃、二人で布団に寝転がりながら、何度も観た。

少しでもチック症状が紛れれば……って、息子の体をさすった。

そして、お気に入りの曲を口ずさみながら眠った。

(僕らタイムフライヤー
    時を駆け上がるクライマー

  時のかくれんぼ はぐれっこは    
もういやなんだ……)

息子が眠ると、ほっとした。

正直、朝が来るのが怖かった。

「あ~、また始まるんだ……」

本当は、生活リズムを崩さない方がいいのだろうけれど、起きたらまた辛い一日が始まると思うと、少しでも長く寝かせておいてあげたいとも思った。

専門の病院で診てもらうことができずに途方に暮れたけれど、そんなことばかり言っていられないので、ネットでチック症状について検索しまくった。

(専門の病院は半年~1年先まで予約が取れなかった)

食事を気をつけてみようとか、少しでも日光に当たるように散歩に連れ出してみようとか、自分でできそうなことは、手あたり次第に試した。

体の不快がチック症状に繋がるというような記事を目にして、整体にも通ってみた。

体の歪みをとってもらったり、顔面の針治療をしてもらったり。

症状が改善するわけではなかったけれど、首の痛みなどが少し緩和されるみたいで、施術を受けると、ほんの少し、息子の機嫌は良くなった。

息子の首がガクンとかたむく。

「ひょぉッ」

と甲高い声が出る。
すると、周囲の視線が集まる。

みんな、何となく

「?」

って見てしまうだけで、深い意味なんてないと思う。

それでも、息子の心にはぐさぐさ刺さった。

「なんで! なんでこんな思いしなきゃなんないの!!!

あいつのせいで!

学校のせいでこんなんなったんだ!!

なんであいつがのうのうと生きてるのに
おーたがこんなに苦しまなきゃなんないの!!!」

そう言って大泣きすることも、何度もあった。

「死にたい!!!!!」

親として、一番刺さる言葉。

ごめんね、って。

こんなに辛い思いさせてごめんね、って。

救ってあげられなくてごめんね、って。

でも、息子の前では泣かないって決めていた。

ある日、息子が部屋にあったヒモを首に巻き付けていた。 

「これで死のと思ったけど、死ねないのぉ」

って。

怒った。とにかく怒った。
その時は本当に、泣くのを我慢とか、そんなんじゃなくて

「こんなんで死ねると思うな!!!!」

死なせるわけねーだろ!!!!って。

怒った。

「なんで死ねないの~」って、息子は泣いた。

息子のゲーム機の検索履歴には

”自殺したい人がみる……”

”自殺の仕方”

という文字が並んでたことに気が付いた。

こんなにも本気で自殺を考えてるんだって思ったら、怖かった。

このままだったら、目を離してる間に息子が死んじゃうんじゃないか……

もう我慢できなかった。

階段で泣いた。

そして、息子に声をかけた。

「お願いだから一人で死なないで」

心からの本心だった。

「一人で死なせるわけにはいかない。
こんな苦しい思いさせるためにおーたを産んだわけじゃない。

おーたを幸せにするのがママの役目なのに、その役目果たせてなくてごめんね。

おーたのこと、わかってあげられてなくてごめんね。

おーたを一人で死なせない。
最後に、一人でそんな怖い思いさせたりしないから。  

ママが一緒に死ぬから。

だから、ママのいないところで一人で死なないで」

「だめ!!!!!!!!

かーさんは絶対に死んじゃダメ!!!!

たーたんはどうするの!?

とーさんも悲しむよ。ばーちゃんも泣いちゃうぅ」

息子が、うわーーーーーーんッ、て泣いた。

おーた……

ママだって、おーたがいなくなったら泣いちゃうよ。。

悲しいよ。。

死んでほしくなんてないよ。。。

でも、こんなに苦しい思いが続くなら、どんどんすり減ってしまうなら

「生きて」

って言うのは、ママのわがままでしかないようにも思えて。

こんなに辛い思いするくらいなら、産んでしまってごめんね。

って、思ってしまったんだ。

おーたが自分を手にかけるくらいなら、いっそママが……って、本気で思ったんだ。

「ママがおーたに会いたかったの。
ママになれて嬉しかったの。

ママのわがままのせいで、勝手におーたを産んで
おーたに辛い思いさせちゃってごめんね。

おーたを幸せにできなかった責任とるから。
おーたは自分を殺さないで……。

お願いだから。

ママが……、

ママが、産んだ責任取るから……」

喉から絞り出すような声しか出なかった。

泣いた。

階段で、ぐしゃぐしゃに泣いた。


「……てかさ?

どーせ死ぬなら
貯金とかもったいなくない?」

しばらくしてから
ちょっと冷静に、息子に言ってみた。

ふと浮かんだ言葉だったけど、今の息子には、なんでもいいから”生きる理由”が必要だと思った。

誰かが悲しむからとか、生きてればきっと良いことあるとか、そんなことじゃなくて、おーた自身の理由。”今”まだ死ねない理由。

「確かに」

って、息子の声が少し明るくなった。

「どーせ死ぬならさ
人目なんてどーーーーッでもいーじゃん

好きなこと全部やろうよ。

貯金だってもったいないよ。全部使お?

欲しいもの買って

食べたいもの食べて

行きたい所行って。

ぜーーーーーーんぶやり切ってから
一緒に死のう。

ディズニーにも行っちゃお?
そうだ、行こう!」

「お~、いいね! 行くか!」

息子の声が笑った。

「おーたが欲しがってたアレも、買っちゃいなよ!

で、全部やりたいことやり切ったらママに教えて?

おーたの準備ができたら一緒に死のう」

「だから、それまでは、勝手に死なないって約束して。

それだけは絶対。

その約束だけは、破ったら許さないから。

もし破ったら、おーたのこと大ッ嫌いになるからね!」

息子はまた泣いた。

息子のこと、抱きしめに行った。

「大丈夫。

大丈夫だから。

最後までママがいるから」

「うん」

って、息子は約束してくれた。

そして

 「ホントはこわかったぁ……」

って泣いた。 

一緒に死のうという言葉が正しいとは思わない。

ただ、あの時、私にはあの言葉しかなかった。

本当に、目を離したら息子が死んでしまうと怖かったから。
そんなこと、絶対に耐えられないから。

”今”を楽しめるようになって
本当に良かったなぁ

と、時々しみじみ思う母です。

おわりに

激しいチック症状から「死にたい!!」と口にする。

そんな、同じように辛い経験をしている方を私はたくさん知っています。

症状に苦しんでいる本人は本当に辛い。

そして「死にたい」と口にするわが子の苦しんでいる姿を、間近で支え続ける家族も本当に辛いものです。
こんな時、母親は自分を責めます。

また、きっかけは様々でしょうが、不登校に悩む方の中にも「死にたい」と口にするお子さんの姿に辛い思いをされている方がいると思います。

決して、私の対応が良かったとか、お勧めするもではありません。
(対応が悪いというお叱りも受け付けてはいません!笑)

ただ、過去として振り返れるところまで歩いてこられた。

「そんな親子がいるんだから、きっと何とかなる」

そう思ってもらえたら。

今現在辛い思いをしている方、そして、同じような辛い経験をされた方の、少しでも心が軽くなれば、少しでも励みになればと思いを込めて……。

「まさかこんなことになるなんて…」

から、いくらでも道をつくる

ことはできると思う。

思い描いていたものとは違っていても

もしかしたら

それよりもずっと

充実した道をつくることだってできる。

その道だって

いつ捨てたってかまわない。

いつだって方向転換すればいい。

ちゃんとさ

立派な心と脳みそ持ってんだから。

大丈夫。

と、私は思ってる(笑)


もこもこころ

最後までお読みいただき
ありごとうございました

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