子どもたちとの日常を
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「気にしない方が良い」と言われるチック症状ですが、悪化してしまうと本人もご家族もとても辛く、不安な思いでいっぱいになりますよね…。
私自身、不安でたまらない時
こんなにひどい症状が、いつかは消えてくれるの??
と。
良くなったという方のブログを見つけたくて、ネットで”チック症”と調べまくりました。
症状の出かたもきっかけも、人それぞれ全く違いますが、何かの参考になれば…と、我が家の場合を紹介したいと思います。
現在は症状も目立たなく落ち着いている息子は、ネット通信の高校(N高等学校・S高等学校)に入学。
勉強も問題なくこなし、大好きなトレーディングカードのショップでアルバイトを頑張っています。
そんな息子の、チック症状爆発のきっかけを振り返りたいと思います。
もともと、小学校入学を控えた頃から、何か行事の前など、緊張が高まると
瞬きとか、チック症状が出ることはありました。
小学校に上がってから、肩を動かすチックが出たことがあったので小児科で相談したところ、抑肝散という漢方薬を処方されて
あまり気にしない方がいいよ
と言われ、気が付くと症状は気にならなくなっていました。
だから、ちょっと敏感だから緊張すると出てしまうんだなぁ。って、そのくらいにしか思っていませんでした。
6年生の秋、口元が引きつるチック症状が出るようになっていました。
「学芸会前で緊張してるのかなぁ?」
と、気にはしていて。
するとそのうち、朝になると
「頭が痛い」
ということが増え。そして、ある日
「学校に行きたくない」
と、息子が泣いた。
クラスに、しつこく悪口を言ったりバカにしてくる男子がいて、それに便乗するクラスメイトはいても、止めようとする人は誰もいない(担任も含め)と、息子は言いました。
そして、前日に喧嘩になった時、口元が引きつるチックが出たらしく、それを見た相手が
「なにそれ、キモ!!
頭おかしいんじゃね!?」
と笑ったと。
今まで、言い返したり、ずっと我慢してきたけど、もう限界だと息子は話してくれました。
あ〜、学芸会への緊張ではなく、クラスでのストレスからチックが出てたんだぁ。。
担任の先生に息子の状況を説明したところ
「悪口を言うのには必ず理由があります。きちんと相手の子と話してみます」
と言われました。
その後、相手の子は泣いて反省し、反省文も書かせたと。
謝りたいと言っているので、学校に来てほしいと、先生から電話がありました。
次の日、息子との話し合いで相手の子は、5年生の頃の息子の行動が嫌だったから、それで悪口を言うようになったと話したらしい。
その日、学校から帰ってきた息子は
「ちゃんと謝ってはくれたよ。
自分も、悪気はなかったけど嫌な思いさせてたならごめんねって謝った。
でも、どんな理由があっても、悪口言ったりバカにするのは違うと思うって、
ちゃんと言ってきたよ!」
と話してくれました。
そっかぁ、偉かったねぇ
「うん。
しゃっくり止まらないさ~。
学芸会緊張する~。」
って、息子は笑った。
これがチック爆発の予兆だとは、私は思いもしませんでした…。
その頃、口元が引きつる動作に加え、首を傾ける動作が出ていて、少しずつ激しくなっていきました。
学芸会への緊張が高まっているからかなぁと思っていました。
何とかチックを我慢しながら学芸会を頑張った息子。
これで緊張も解け、チック症状も落ち着くだろうと考えていたのに、治まってはくれませんでした。
治まるどころか
「チックが出ると字が書けないし、授業に集中できない」
と言うほど悪化していきました。
小児科で処方されていた漢方薬は、もう効果があるようには思えなかった。
そして
「んあッ!」
音声チックが爆発しました。
チック症状がひどくなっていったのは、クラスメイトとの話し合いで、自分の気持ちを押し込めたのが原因だと気づいたのは、この頃でした。
先生の
「悪口を言うのには原因があるはずだよ。考えてごらん」
という言葉を受けて、相手の子が”息子に原因があるんだ”と示したこと。
そして、喧嘩両成敗で息子も謝ることになったこと。
本当は息子は納得いっていなかったのです。
正直、相手の子の息子に対する言動の数々に、深い意味はなかったのだと思う。でも、
「悪口を言うのには理由があるよね?」
と聞かれれば、子供は無意識の内に、自分の行動を正当化しようと理由づけするんじゃないだろうか。
そもそも、息子に対することばの数々は、よっぽど相手をバカにする気持ちがないと出てこないんじゃないだろうか…
息子は、結局は自分に非があるのが原因だと言われたようで悔しくて、本当は、相手は何も反省していないと感じていた。
でも、
「泣いて反省しました」
と、先に先生から聞かされてしまっては、息子の優しさから、それ以上相手を責めることができずに、気持ちを押し込めてしまったのだ。
”理由があった”とか”悪気はなかった”ではなく、自分をバカにする、見下す気持ちがあったから罵倒して来たことを、きちんと謝ってほしかったのだ。
考えれば考えるほど怒りがこみ上げた。
それと同じくらい、
息子の気持ちを理解してあげられてなかった自分にも腹がたった。
症状はひどくなる一方で、首を強くかしげ、声が出る。
日に日にその回数が増え、発作的に連発して、数分間止まらなくなることもありました。
もう、学校へ行くどころではなかった。。
チック症状の爆発から不登校へ…
小児科で、精神科を受診することを勧められましたが
「児童精神科は、新規の予約を取るのがすごく難しいんですよ。
うつ病や、すぐにでも死につながるような場合は優先してもらえるけど、チック症状では難しいと思うんですよ」
僕が紹介状を書いても変わらないと思うから
ご自分で電話してみてごらんなさい
と言われました。
さっそく、先生が教えてくれた病院の予約専用電話にかけ、現状を説明し返ってきた言葉は…
「予約は1年後になります」
え!?
覚悟していたつもりだったけれど、こんなにも先まで予約が入っているなんて、驚いた。
とりあえず予約をして、他の病院も調べて電話してみたけれど、どこも半年ほど先まで予約は取れないと言われました。
毎日、 毎日、 毎日、
チックの発作の波がやってくるたび、
「(首が)痛ぁーい!
もうやだぁーーーー!!!」
って大泣きする息子に
辛いねえ
大丈夫
大丈夫だからねぇ
って、頭を撫でてやることしかできなかった。
我が家のチックとの長い長い付き合いは、このように始まりました。
不安で不安でたまらない日々。
息子が壊れていく…。。自責の念と、何とかしなければと自分を奮い立たせる思いと。
激しい音声チックは耐えがたく、全てを投げ出して消えてしまいたい思いと…。
辛くてしょうがなかった日々から、少しずつ少しずつ光を見出していくお話も、少しずつ書いていきたいと思っています。
今辛い思いをしている方の、少しでもお力になれたら幸いです。
最後までお読みいただき
ありごとうございました
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